以前多肉の増やし方で葉挿しを紹介しましたが、今日は胴切りについてです。
今日の実験多肉はキュービックフロストです。
昔はこんなに大きく立派だったキュービックフロストも、
生長と共に茎が伸びてきました。
あまり茎立ちした多肉が好きではないので(好みの問題です)頭と茎をカッターで切断しました。
切った頭の部分は土に植えて、根付くまでは遮光下で管理するのが無難です。
しばらくすると小さな芽がわさわさと生長してきて、
少しずつ大きくなり、
最終的にはこのようになりました。
ここまで生長してしまえば大きい子株は取ってしまって単独で育ててOKです。
上の方の大きくなった子株を取ると、今まで生長抑制されていた下の子株たちも育ち、再び収穫できるようになります。
植物には一般的に頂芽優勢の法則があり、生長中の頂芽があれば植物ホルモンの影響で側芽(子株)の成長が抑制されます。
このように頂芽(頭)を取ったあとに子株が生長するのは、側芽生長を抑制していた植物ホルモンの影響がなくなるためです。
キュービックフロストの場合は子吹きやすく、茎が長くなったために茎と頭を完全に分離させましたが、他のエケベリアであれば下葉を一周残して切ると子株が出やすいです。
またハサミやカッターをいれにくい場合は、切ろうと思っている箇所の葉っぱを一周もいだり、テグスを巻いて引っ張ると胴切りしやすいです。
テグスを巻くときは必ず茎に直接テグスが巻かれているか確認してから引っ張って下さい。
茎じゃない葉っぱの途中などにテグスが引っ掛かり、そのまま引っ張ると、余計な葉っぱが犠牲になる恐れがあります。
水をやりすぎたり、日陰に置いて放置してしまった徒長多肉も仕立て直しがてら胴切りするのも良いと思います。
増えるし、頭の部分は育て直せるしで一石二鳥(?)です。
葉挿しだとどうしても難しい多肉(エボニー等)も胴切りなら成功する可能性がありますので、お気に入りの多肉を胴切りで増やしてみてはいかがでしょうか。